映画「君の名は。」の感想と見所。新海誠の新作は、エンタメ要素満載の楽しい映画!?

映画「君の名は。」の感想と見所。新海誠の新作は、エンタメ要素満載の楽しい映画!?

新海誠監督、約3年ぶりの劇場最新作・映画「君の名は。」を観て来ましたので感想を。

公開3日目に行ってきたわけですが、すごいものを観たな、という思いが、いつになくテキスト量と校正回数を増やしたようでアップが遅くなってしまいました。。

img-yn002

「君の名は。」予告映像より

新海誠監督の映画「君の名は。」は、私たちが抱く新海誠作品とは一線を画す、エンタメど真ん中の楽しい映画に仕上がっています。感想と見所について、ネタバレありでまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

映画「君の名は。」の感想

映画「君の名は。」は、新海誠監督の美意識の高さはそのままに、エンタメ作品としての仕上がりを徹頭徹尾意識した作品になっています。

笑いあり涙あり、手に汗にぎって主人公たちを応援できる、心底楽しい映画です。

これまでの新海誠作品のファンの方はもちろん、初めて観る方にも受け入れられる、間口の広い作品になっているのではないでしょうか。

感想はこれにつきます。誰にでもおすすめできる、おすすめしたい、まさに私のブログのコンセプトにぴったりの作品です。まだ観ていらっしゃらないという方は、今すぐ映画館へ行きましょう!!

観終わった後、晴れやかな気分で過ごせること間違いなしです。

と、ここから先は、ネタバレも含めて、より深く作品の見所について書いていきたいと思います。お付き合いいただける方は続きをどうぞ。

映画「君の名は。」の感想(詳細)

お付き合いいただける、という皆さま。どうもありがとうございます。それでは早速、感想詳細と見所について書いていきたいと思います。

客層について:若者で埋め尽くされた映画館

映画「君の名は。」は、事前の注目度もこれまでと比べものにならないくらい高かったと思いますが、まるでメジャー作品のような客層で、若い子がとても多く、カップルや友達同士で来ている姿を見て、ポジティブな違和感を覚えましたね。

そこには、はじめて新海誠監督の作品に触れる人たちの新鮮な反応がありました。

(とても好きな作品ですが)これがもし「秒速5センチメートル」だったら、やはり、こういった光景は見られなかったように思います。。

反応について:漏れ聴こえてきた拍手

エンドロールが終わって、客席から拍手が漏れ聞こえて来たのですが、感動のあまり思わず体が動いたのだと思います。

きっとファンの方が口火を切ったのだと思いますが、会場の雰囲気がとても良いものだったので、はじめて観た方も背中を押されたのでしょう。

この時間をともに過ごした多くの方が、幸せな107分を過ごすことが出来たのではないかと思える特別な出来事でした。

「君の名は。」という作品は、視点の豊かさが生む美しい背景美術や気持ちの良い音づかいといった、そもそも持ち合わせている魅力はそのままに、若者の経験や感覚にも届くように組み上げられたものかなと。

観終わった後、もう一度観たくなることはもちろん、二度、三度と繰り返し観たくなる。この感動を誰かに伝えたくなる。。(そういう思いから、この記事を書いています)

心の底からおすすめできる、楽しい映画、それが「君の名は。」だと私は思います。

映画「君の名は。」の見所

私なりに、本作の見所を3つ挙げさせていただきました。

  1. ふんだんに盛り込まれたエンタメ要素
  2. 緻密に計算された作品づくり
  3. プロの仕事とプライドの結晶

このあたりに触れておきたいかなと。

ここまで心をがっしり掴んでくれる作品には、なかなか出会えないかと思いますので、素敵な出会いに感謝しつつ、本作の見所を少しでもお伝えできればと思います。

1.ふんだんに盛り込まれたエンタメ要素

img-yn003

「君の名は。」予告映像より

新海誠監督自ら「これは楽しい映画です」と自信を持って語っているように、実に楽しい映画に仕上がっていると思います。

笑って泣けて、手に汗握ってドキドキできますし、いつものように切なさで胸を締め付けられる(少しばかりの息苦しさも)感じることができます。

喜怒哀楽をまんべんなく体験させられる映画かなと。

これだけ観る側の感情をゆさぶり、転がし、娯楽として成立させるのは非常に難しい仕事だったように思います。

要素を軽くあげてみても実に多い。。

  • 男女の入れ替わり
  • サービスカット
  • 過去作品のキャラの登場
  • 謎解き
  • 危機的状況からの脱出
  • やり直し(過去改変)

視点の豊かさや詩的な台詞回しに長けた印象を持っていたのですが、107分という時間の中で、ともすれば詰め込みすぎと揶揄されてしまうような多くの要素を、効果的に扱っていく手腕には正直驚きを隠せませんでした。

これまでの新海誠作品との大きな違いがこの点かと思います。エンタメど真ん中の作品をねらって作りたかったのだな、と思うと震えが来ますね。

気の早い話ですが、「君の名は。」の先、新海誠監督の次回作が今から楽しみでなりません。

2.緻密に計算された作品づくり

いくつかのインタビューで新海誠監督は「エンタメど真ん中の作品になるよう計算した」という主旨の発言をされています。

レイアウト

観る側の感情を、いつ・どこで・どのように・どんな状態に持っていくか、といったことから、下図のように、キャラクターを画面のどこに配置するのか。。

img-yn007

「君の名は。」予告映像より

配置したキャラクターの大きさはどのくらいにするのか、といったことまで、ひとつひとつが積み重なって「君の名は。」という作品が構成されている、ということなのですが、今回は特にその緻密さが際立ったように思います。

img-yn006

「君の名は。」予告映像より

あえてキャラクターと観る側の間に距離を置き、背景の比率を高めることで情感を出してくる、というのは特徴のひとつ。

ストーリーテリング

ある意味、これまでの新海誠作品を逆手に取ったとも言えるのですが、過去作品と符合するシーンや展開を挟みこむことで既視感さえも利用して、物語の着地点を読ませにくいものにしたことが有効だったように思います。

中でも、入れ替わりという主要な仕掛けの終わりを必要なタイミングまで意識の外に締め出すことに成功していたのが大きかった。

img-yn001

「君の名は。」予告映像より

永遠に続くとは思っていなかったものの、何となく、三葉との入れ替わり生活に心地よさを感じていた主人公 瀧の気持ちが唐突に行き場をなくすことになります。

ここから物語はジェットコースターさながらに急展開を迎えていくのですが、途中で終わりを意識させることなく、ここまで連れてくることのなんと難しいことか。。

ストーリーテリングのみならず、カットのつながりはもちろん、曲のかかるタイミングやセリフのつなぎ、余韻など、ありとあらゆる要素をコントロールしなければ、達成し得ないものかと思います。

その凄まじさを若干でも感じてしまうと、いまだに肌が粟立ちます。

(※細かいことを言ってしまうと、要所で説明や言及が甘いところがありますが、説明は意図的に省かれていると感じています。難解にはしたくはないが気持ち悪いな、とは思われたくない。あくまでも進行において妨げにならない程度には触れておきたい、という感じでしょうか)

愛すべき主人公・ヒロイン

img-yourname-ttl

「君の名は。」公式サイトより

田中将賀さんが描いたキャラクターの造形も好ましいですが、安藤雅司さんがつけた芝居も素晴らしいですよね。

表情の変化や動きが、美しい背景美術に溶け合い、コミカルなシーンからシリアスまで血の通った人間のような存在感を放っています。

主人公とヒロインが、ここまで愛すべき存在になれたのは、お二人の化学反応にほかならないかと思いますが、命を吹き込んだ演者の二人、主人公 瀧役の神木隆之介さんと三葉役の上白石萌音さんの好演抜きに語れません。(このあたりは後で追記したいです)

img-yn009

「君の名は。」予告映像より

3.プロの仕事とプライドの結晶

今回の作品づくりには、錚々たるクリエイターの方々がクレジットされておりますが、スタッフひとりひとりのプロの仕事が結集した成果として「君の名は。」が出来ていると、新海誠監督もおっしゃっています。

名前が前面に出ている方を取り上げても、

  • キャラクターデザイン:田中将賀さん
  • 作画監督:安藤雅司さん
  • 主題歌・劇伴:RADWIMPS
  • 主人公:神木隆之介さん

非常に豪華な布陣です。。

これまでの作品の規模感や足跡を踏まえても、一足飛びした感覚があります。

きっとこの作品に携わった誰が欠けても、今の「君の名は。」にはならなかったのではないでしょうか。

RADWIMPSについて

映画を観てから、ずっとアルバム「君の名は。」をヘビーリピートしているのですが、聴き込むほどに、映画の世界に埋没していくような感覚を味わうことが出来る名盤かと思います。

歌唱ありの4曲が非常に素晴らしいのは私が推すまでもないのですが、私が注目したいのは悲哀を感じさせる曲です。

デート2が特に染み入るものがありますが、冷たすぎず、悲しすぎず、人肌に触れているような、あたたかさを感じさせてくれる大変素晴らしい曲だと思います。

歌唱ありの曲で言えば「夢灯篭」と「なんでもないや」が私好みです。「夢灯篭」は疾走感と拍手を挟んで盛り上がっていく感じがとても好きなのと「なんでもないや」は、素のままの心の中を吐露しているような自由な感じに憧れを投影してしまいます。

まとめ

あまりに長くなってしまいました。最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。

本記事は立ち位置的に賞賛記事です。私が受けた感動を少しでも伝えられれば、ということで、自分なりの見所について言及しています。

しかしながら、どれだけ言葉をつくしても、動画(予告)を見てもらったり、RADWIMPSの曲を聴いた方が伝わるんだろうな、なんて思ったり。

それほどまでに本作品が持つ力は強く、きっと多くの人の心に響く。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました!

↓小説「君の名は。」

↓コミカライズ版「君の名は。」

↓もうひとつの小説版(筆者は、新海誠監督ではありません)

映画「君の名は。」

映画「君の名は。」
9.6

ストーリー・構成

9.5/10

演出

9.5/10

キャラクター

9.5/10

グラフィック

9.5/10

制作サイドの気概

10.0/10

加点の理由

  • ど真ん中のエンタメ作品。
  • 好感の持てる主人公・ヒロイン。
  • なんといってもRADWIMPSの楽曲のすばらしさ。

減点の理由

  • 特になし。
スポンサーリンク
スポンサーリンク