さて今回は、DAYS(デイズ)19巻の感想と見所について紹介していきたいと思います。毎巻手に汗握る攻防が続いた一星戦も決着がつき、いよいよ次戦は、常勝無敵・梁山戦となります。
梁山との決戦前夜、ライバルたちからのエールやつくしの異変など日常パートも見所盛りだくさんの19巻から、いくつかピックアップして紹介いたします。
(※上記画像は、DAYS(19)より。)
あらすじ
DFリーダー臼井の乱調、守護神・猪原の負傷退場、中盤の底にできた大きな穴、3枚目の交代枠と・・・いくつも崩れる瞬間はありましたが、ベンチワークを含め、苦境の連続を耐え凌いだ聖蹟が十傑・相庭擁する一星を4-2というスコアで下しました。
エース相庭は最後まで気を吐きましたが、1対1に専念した臼井の前にシャットアウト。終了間際のヘディングシュートもポストに嫌われ、一歩及ばず、という結果でしたね。
一星に傾きかけた流れを臼井のマンマークによって引き寄せ、覚醒した水樹が点を決める、という聖蹟の強みが見えた試合でした(18巻参照)。
そんな紙一重の接戦を制した余韻に浸っていられたのも少しの間でした。
次戦の相手である梁山高校が初戦の相手を8対0と粉砕。十傑に数えられる実力者3人(碇屋・加藤・高木)のみならず、レギュラーメンバーからベンチメンバーに至るまで高校トップクラスの実力を持った王者がその力をこれでもかと見せつけてくれたのです。
臼井に「あれを見てナーバスになるな、というのが無理なのかもしれない」と言わしめ、普段は楽観的な大柴ですら、梁山の恐ろしさを理解し、テレビに釘付けになるレベル。
思い思いの決戦前夜を過ごす聖蹟メンバーの元に、しのぎを削ったライバルたちが集う。
君下に平(青函)、生方に保科(東院)、大柴に相庭(一星)、水樹に犬童(桜木)という組み合わせは聖蹟に何をもたらすのか。
一方、つくしは宿舎から姿を消していた。。
・・・ざっくりいうと、こんな感じの内容です。
19巻の見所
さて、それでは見所の紹介ですが、
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上記3点について掘り下げていきたいと思います。
見所その1:臼井らDF陣の連携
スコアは3対2。一進一退の攻防の中、1点のリードを奪った聖蹟でしたが、臼井は、あと1点取って試合を終わらせる、という狙いを持っていました。
攻撃力に優れる一星相手に耐え凌ぐのではなく、一星が前がかりになったところを狙って、カウンターを仕掛ける。しかも最終ラインから。
カウンター発動の瞬間。風間さえも取り残される中、飛び出したのは聖蹟DF陣。新渡戸を残し、臼井ら3年生全員が反応し、ボールを運びます。
速瀬や灰原とのコンビネーションを駆使し、3対1の状況を活かしてボールを素早く動かすことで、一星に守備を構築する時間を与えません。
最後は、キーパーと1対1になった灰原からドフリーの臼井へとラストパス。
「おいしいとこは、くれてやるよ」
灰原からお膳立てを受けた臼井が決めて、スコアは4対2に。
この一連の流れについて、スタンドから見守る笠原が語る。
「臼井が4点目を狙っていたことを伝えている時間なんてなかったはずだ。臼井はずっとエリートだった。憧れの存在だった。でも、あいつらは努力し続けた。臼井を憧れのままにしておかなかった。その気持ちが3年目にして、ようやく実を結んだんだ」
聖蹟に来たからこそ、手に入った戦友(とも)。臼井の胸にこみ上げる思い。
満場一致で名場面のひとつに数えられるかと思います。
見所その2:ライバルからのエール
次戦は、常勝無敵・梁山高校。これまで聖蹟の前に立ちはだかってきた、どの相手よりも格が上の相手です。ひとりで局面を打開出来るほどの力を持つ十傑が3人いるだけでなく、最強の1年の称号を冠するDF志村に加え、高校トップクラスの実力者で構成されたチームには付け入る隙が見当たらないほど。
打倒・梁山は、全国制覇と同義であると言っても過言ではないほど。聖蹟と好勝負を演じた一星ですら、夏に7対1で敗れていることが相庭の口から語られました。
また、一星と同じく、攻撃に特長を持つ聖蹟にとっても相性の悪い相手であると相庭は言います。ボールスキルに優れた一星のメンバーでさえも、マイボールにすることすら難しかった、ということですが、セカンドボールが拾えないということなのか、1対1で勝ち切ることが難しい、ということなのか、想像の余地がありますね。。
相庭が君下と大柴に残したのは、「お互い、もっと近づいて、聖蹟の時間を増やせ」という言葉でした。
このようなやり取りを、犬童、平、保科も様々なメンバーとしています。中には、プラスになったのかどうかわからないものもありますが(笑)
ライバルからのエールに、聖蹟メンバーがどう応えてくれるのか、今から梁山戦が楽しみですね。早く20巻が読みたい!
見所その3:つくしを支配するもの
一星戦。FWとして、ゴールを期待されながらも、やはり要所では決め切ることが出来なかったつくし。持ち前の豊富な運動量と走力でピッチを走り回り、綻びをカバーすることで、チームに貢献していたが。。つくしの表情はベンチに退いてからも、冴えないままだった。
ベンチに退いた際のつくしの言葉が引っかかっていた生方は、つくしに問いかけます。
あれはどういう意味なのか、と。異変を察知した生方はつくしに詰め寄りますが、思いがけずつくしに手を払いのけられてしまいます(上図)。
最終的に、生方は自分ではつくしを支えてやることが出来ないと判断し、陣に後を託します。生方から託された陣は、宿舎を飛び出したつくしを追うことに。
寒空の下、飛び出したつくしは何を思うのか。
本誌を読んでいる方なら、ご存知かと思いますが、20巻は波乱の巻になりそうですね。。つくしが抱えているものの正体も明らかになります。。(下のまとめで少しだけ触れてます)
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まとめ
さて、長くなりましたが、まとめます。
19巻は、一星戦の高揚感を引きずらせず、20巻に向けて、上手に仕込みに使った、という印象の巻です。本誌を読んでいらっしゃる方はもうご存知かと思いますが、中でもつくしの異変の答えは衝撃的なもので。風間もそうですが、私自身想像の範疇を越えていたものだったので、毎号震えながらページをめくっている今日この頃です。
20巻が発売される頃には、多少なりともすっきりした状態になっているのかな、とも思いますが、、さてどうでしょう?
きっと、まだ梁山戦やってるかと思いますので、加藤と対峙する中で、少しでもつくしの未来に光が照らされてくれるといいなと思います。
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それではまた次回お会いしましょう。