スポーツを題材にしたマンガの中でも、今回は自分がサッカー好きということもあり、サッカーマンガにスポットを当ててみたいと思います。
一般的なまとめ記事として、それぞれの作品の所感を書いていくのもいいんですが、折角おすすめのサッカーマンガを紹介するので、サッカーのフォーメーションに当てはめて11作品を選んでみたいと思います。
※11作品分のテキスト量が相当な数になってしまい、読むのに15分を超えてしまったため、ポジション別に再編集しました。
ポジションは、3-4-3あたりで。ディフェンダーの候補を選ぶのが難しい、という消極的な理由ですが、それではいってみましょう!
ゴールキーパー編
どんな時でも冷静さを失わず、知性を兼ね備えた存在として選出しました。
LOST MAN
サッカーを題材にしつつも、キャラクターものとしての要素や主人公マツモトの失われた記憶を探す物語だったりと、純粋なサッカーマンガとは一線を画すマンガです。このマンガの見所はなんといってもマツモトの能力!超人的ではありますが、そこはマンガなんで目をつぶりつつ感嘆したい。実に素晴らしいんです。
近年のサッカーでは、ポリバレントな才能が非常に重宝されており、一人の選手が複数のポジションをこなせることがチーム戦略上の優位性にもなっています。その点において、このマツモトという主人公は、すべてのポジションを高いレベルでこなすことができる、というトンデモ設定を背負っているんですよね。
フィールドプレーヤーとしてならまだしも、ゴールキーパーまでもやってのけるとは、そのマンガならではの設定は痛快です。世界中のどのクラブも欲しがるでしょう。
- 出版社:小学館
- 掲載誌:週刊ヤングサンデー
- 巻数:全17巻
ディフェンダー編
どんな攻撃でも跳ね返すという強靭な意志をもった3つのマンガを選出。3センターバック。
U-31
原作は、目下ジャイアントキリングで爆進中の綱本将也さんです。
かつては千葉のマラドーナとして日本代表としても活躍した主人公 河野 敦彦。戦力外通告を受け、終わった選手として、かつての古巣に復帰するところから物語は始まります。
アスリートの晩年において、そのプレイの内容にファンも選手自身も大きな葛藤を抱えているのは共通の理解かと思います。活躍していた選手であればあるほど、トップフォームとのギャップに悩まされるものでしょう。
サッカーに対する情熱を再燃させて河野は立ち上がります。自分ができることに本気で取り組む選手はいつだって観る者の胸を熱くさせてくれます。
それはマンガでも実際のサッカーでも変わりませんね。
- 出版社:講談社
- 掲載誌:モーニング
- 巻数:全2巻
コラソン サッカー魂
こんな選手が日本代表に欲しい!ハングリーさに溢れ、ゴールに飢える純粋なストライカー。
主人公の不器用でもなんでも、気持ちで負けない、負けてたまるか、最後の最後は俺がやるんだという強い気持ちは誰にとっても必要なものかと思います。
近年の日本代表の守備での軽さをみていると、こういう気持ちの重みが必要なのかなと思わされます。
コラソンの主人公は、点を取れるFWではあるが、勝利への貪欲さゆえに敵・味方問わず噛みつきまくる問題児 戊亥。ともすれば不穏分子ともいえる戊亥を加えた日本代表チームがどのような道程を経て、志をひとつにしたチームと成り得るのかがこのマンガの見所です。
サッカーという題材ひとつでいくつマンガ書く気ですか、と突っ込まざるを得ない巨匠 塀内夏子の登場人物をイキイキと遊ばせる力は感嘆の一言につきます。
- 出版社:講談社
- 掲載誌:週刊ヤングマガジン
- 巻数:全9巻
ホイッスル!
サッカーが好きでとことんサッカーをしたい!うまくなりたい!という気持ちを原動力に、がむしゃらさだけで急成長を遂げる主人公 風祭 将の成長物語。
劇中には、そんなばかな、というシーンが山盛り出てきます。マンガならではの表現ですかね。良くも悪くもジャンプのマンガです。友情、努力、勝利と三拍子きっちり揃っていますので、リアルなサッカーにこだわらなければ面白く読めると思います。
テニスの王子様や黒子のバスケが好きな方には特におすすめの作品です。
これらに共通する魅力としては、やはり登場人物の豊かさでしょう。魅力的な登場人物が数多く出せるのは、作者の才能かと思います。
主人公のひたむきさをは、才能あるライバルたちの鏡として機能し、ライバルたちの心情を露わにします。このあたりの感情の描き方はとても好感が持てます。
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 巻数:全24巻(文庫版は全15巻)
まとめ
GK編、DF編の計4作品を紹介させていただきました。フィールドプレイもこなせる万能的なキーパーに、闘将タイプのDFとベテラン。なかなかバランスいいじゃないでしょうか。闘争本能を全面に出す闘莉王選手のような気持ちのアツいプレーをたくさん見たいですね。上で挙げたどのマンガもアツいハートを持ってますよ。
やはり書き手の情熱が伝わってくる作品は、手元から単行本がなくなっても、長い間読んでいなくても、いつまでも忘れないものだな、と。
興味を持ったマンガから気楽に読んでみていただければと思います。どの作品も本当にオススメですよ。
それでは次回MF編でお会いしましょう。
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