「さよなら私のクラマー」第6話の感想と見所。大敗を糧に走り始めたワラビーズの前途は多難??

さよなら私のクラマー

「さよなら私のクラマー」第6話の感想と見所について紹介します。

見所満載の第5話にて久乃木戦が終了。恩田の才能溢れる足技もあと一歩及ばず、クリーンシートを達成されてしまいましたね。。

第6話では久乃木戦終了後の回想も交えつつ、敗戦を糧に動き出した恩田らの日常が描かれました。早速第6話の見どころについて触れていきたいと思います。

(※上記画像は、月刊少年マガジンサイトより引用。)

 

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

第2話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

第3話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

第4話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

第5話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

第2巻の感想はこちらから。

第6話のあらすじ

月刊少年マガジン2016年11月号より

月刊少年マガジン2016年11月号より

日本一の守備陣に囲まれながらも、天才・井藤春名の度肝を抜くマルセイユターンで抜け出した恩田がキーパーのニアサイドをぶち抜く技ありゴールを決めたかに思われましたが、吹かれた笛は白鳥のキーパーチャージを告げるものでした。(第5話

そして、無情にもこの笛を持って試合は終了。蕨青南にとっては終盤押し込む展開が続いただけに要所で決め切れなかったことが響きましたね。。近いようで1点は遠かった。。

最終スコアは16対0と完敗でした。久乃木にクリーンシートを許してしまうという散々な結果で、新チーム初めての試合は幕を閉じました。

日常へと戻ってきた恩田に、スポ少時代からの友人、テツらは「練習試合どうだった?」と声を掛けますが、そこに触れてくれるな、とばかりに足蹴にされてしまいます。(曽志崎と周防も一緒になって足蹴に)

16対0という試合結果が呼び起こす悔しさに、恩田はイライラを募らせますが、ここで立ち止まってしまわないのが恩田ら1年生のたくましさ。久乃木と全国で対戦するために即行動を起こします。

久乃木との試合で今のチームに足りないものが明確になりました。その中で着手したのは、選手層の薄さを補うための部員募集。そして強敵との試合経験を積むことでした。

恩田が強敵として白羽の矢を立てたのは、県下では強豪と呼ばれる男子サッカー部。

中学時代、男子サッカー部で過ごした経験が今の自分に活きていること、全国一のチームにも当たり負けしないフィジカルをつくったことを身を持って理解した恩田は先陣を切って、男子サッカー部に乗り込みますが。。

・・・ざっくりまとめるとこんな感じのあらすじです。

 

それでは、いくつかのポイントに分けて、私が考える見所を紹介していきますね。

本作品の見所

見所その1:来れ!!女子サッカー部。部員募集中!

月刊少年マガジン2016年11月号より

月刊少年マガジン2016年11月号より

16対0というスコアが示すように、全国一のチームとの実力差はとても大きなものでしたが、ワラビーズの収穫も大きかったように思います。

まず全国一のチーム(1、2年が中心ではありましたが)とガチンコの試合をしたことでチームの現在地を明確にすることが出来ました。

何が出来て、何が出来ないのか。どこが強くて、どこが弱いのか。こういったことを明確にするには限界ギリギリまで絞り尽くす真剣勝負でなければなりません。(現実のサッカー日本代表にとっても言えることですね。。弱い相手と戦っても、こういったことは見えてこないのです)

そうしてはじめて、全国一を狙うためのチームづくりに取り組むことが出来ます。久乃木とのギャップをどのように埋めていくのか、能見コーチがどのように彼女たちを導いていくのか、興味は尽きません。そして深津は、いつやる気になるのか?

恩田のどこまでも前向きな姿勢に、どこまでもやる気のなかったキャラクターが少しずつ変わってきている気がしますが、どうでしょう?今後の楽しみのひとつです。

今号では、上図の通り、部員を募集していますので、今後どんなキャラクターが新規加入するのかワクワクしますね。確実に足りないのは、点取り屋とセンターバック。付け加えるならキーパーも。センターラインの充実は久乃木へのリベンジにおいて必須です。

男子サッカー部との試合までには登場してもらえたら、盛り上がること間違いなしですね。

※個人的にツボだったのが、貼り紙のひとつ「君もマルタにならないか?」。こういう遊び心がたまらないですね。ブラジル女子代表で「スカートを履いたペレ」の異名を持つ、世界最高の選手ですが、こんな選手が入ってくれたら恩田とのツートップを期待してしまいますね。

見所その2:才能を育てるのも腐らせるのも指導者の責任

月刊少年マガジン2016年11月号より

月刊少年マガジン2016年11月号より

この試合を通して、直接対峙した久乃木の選手たちはもちろん、指導者たちも恩田の才能に気づきました。恩田 希という選手の存在が認識されたのです。(中学時代の恩師・鮫島先生の気持ちになると、こみ上げてくるものがあります)

同世代の天才・井藤を持ってして「そのうち、いやでも(恩田の名前が)耳に入ってくる」と言わしめたのですから、全国、そして代表と期待が高まりますね。

久乃木の完成度の高さばかりが際立った試合において、たったワンプレイで鮮烈な印象を残した恩田の才能を意識した能見コーチは、この傑出した才能を育てていかねばならない、という責任と重圧を感じ、恐怖を感じてしまいます。

今のワラビーズには、恩田に限らず、曽志崎に周防といった可能性を感じさせる才能が集っているのですから、それもそのはずでしょう。(久乃木にはさらに多くの才能が集まっているわけで、鷲巣が抱えている重圧は想像し難いものがありますね)

葛藤を抱えた能見に鷲巣は厳しい言葉を持って背中を押します。

「彼女達とたくさん話し、たくさん学べ。そうして俺たちは指導者となるんだ」

ダイヤにも石コロにもなってしまう。。指導者の責任は重大なのだと。

鷲巣は厳しい言葉の中に優しさが見えるタイプのキャラクターで、強い言葉であっても反発したくなる気持ちを出させないのはさすがですよね。名将と呼ばれるだけあるなと。

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日本一のチームを指揮する敵将の鷲巣は、非常に好きなキャラクターのひとりですが、このセリフは長い年月、女子サッカーに関わってきたからこそ言えるものかと思いますし、未来に想いを馳せると胸がアツくなりますね。

「女子サッカーは、魅力的な豊饒なる未開の地だ」

これは第3話で深津が能見に問いかけた言葉への答えだと思っています。プロリーグが当たり前にあった世代、才能がゴロゴロと転がっている中で、女子サッカーはどのような未来を見せてくれるのか。

あの時、能見は答えに詰まってしまいましたが、今ならきっと答えてくれるはずです。

見所その3:田勢のドキドキを返せ、と思わずツッコミたくなるほどの強引な引き。

月刊少年マガジン2016年11月号より

月刊少年マガジン2016年11月号より

 

昨年、不遇の時代を過ごした田勢はドキドキしていた。

相変わらず、監督の深津にはやる気が感じられないが、能見コーチも来てくれたし、実力も、やる気もある1年生らもいる。もう自分は一人ではないのだ、と。チーム全体で、完敗だった久乃木戦を乗り越えていけるはずだ、という期待に胸を膨らませていた。

そんな中、能見が持ってきた新ユニフォームに、唖然とさせられてしまう。

明るい未来が待っているように思えたのに、男子サッカー部の飛鳥監督からは非常な申し出を受けるなど、一転してワラビーズの未来が前途多難に感じられてしまった田勢。

不憫ではあるが、乗り越え甲斐のある山には違いない。全国へ行くためのハードルとして、前向きに取り組んで欲しいと思います。(頑張れ、田勢!)

能見コーチの持ってきた新ユニは必見ですよ(笑)

 

キャラクター紹介

蕨青南高校

ワラビーズという愛称で呼ばれる。位置づけ的には弱小校。
男子は県下で名門の位置づけ。

女子サッカー部

  • 主人公:周防すみれ(1年)
    ポジション:ウイング(たぶん左)
    曽志崎の中学に悉く破れ、中学時代は万年予選敗退の憂き目にあっていた。俊敏性に優れ、スピードに乗った縦に抜けるドリブル突破と体勢を崩されても即座に立て直すフィジカルが魅力。
  • 曽志崎 緑(1年)
    ポジション:ボランチ
    中学時代、全国3位のプレイヤー。中盤を牽引するハードワークと長短のパスでリズムを作れる実力者。同県強豪校(浦和邦成)から誘われていたが、周防とのサッカーを選び、蕨青南に進学した。
  • 恩田 希(1年)※さよならフットボールの主人公
    ポジション:トップ下(たぶん二列目より上ならどこでもいけるかも?)
    中学では女子サッカー部がなかったため、男子サッカー部に所属していた。公式戦の出場記録もないため、女子サッカー界では無名の存在。男子相手にも引けを取らない足下の技術を持つ。ドリブル・シュートともに高水準の能力を保持するが、一番の持ち味は玉離れの良さとバリエーション豊富なパスである。周りを活かし、自分も活きるプレースタイルでチームの勝利をめざす。周防、曽志崎とは高校で出会った。
  • 主将:田勢 恵梨子(2年)
    蕨青南の中心選手。3年生の離脱によって主将に。派手さはないが攻守ともにバランスが良いプレーが持ち味。
  • コーチ:能見奈緒子
    17歳でA代表入り。アジア最優秀選手にも選出され、所属クラブではブンデスリーガ優勝も経験するなど、引退するまでの15年間、日本サッカー界を牽引した存在。第1話の時点で田勢の口から名前がでていた。
  • 女子サッカー部監督:深津
    U-23代表コーチ森住の強い推薦で、蕨青南の監督に。ひねくれたキャラクター。目の下のクマがトレードマーク。やる気はないが観察力に優れる。

男子サッカー部

  • 山田 鉄二(1年)
    恩田と同じ藤第一中学校出身。ポジションは守備的ミッドフィルダー。中学時代は主将を務める。恩田とはスポーツ少年団からの友人関係(後述の竹井と谷も)。あだ名はテツ。
  • 竹井 薫(1年)
    藤第一中学校出身。ポジションはフォワード。あだ名はタケ。女の子に夢中という軟派なキャラを装っているが、本当は恩田が好き。
  • 谷 安昭(1年)
    名門、江上西中学校出身。ポジションはセンターバックで主将を務めた。過去作品「さよならフットボール」では、恩田がどうしても勝ちたい好敵手として登場。恩田やテツ、タケとはスポーツ少年団時代からの友人関係。スポ少時代は恩田をオヤブンと呼び子分のような立ち位置だった。あだ名はナメック。(※今号の月マガでは、なぜか愛称であるはずの”ナメック”がミドルネームのような位置に・笑)
  • 男子サッカー部監督:飛鳥永建
    ダンベルを抱えて登場した。筋肉を鍛えるのが趣味?

名門と名の通った男子サッカー部がどのようなサッカーを志向するのか定かではないですが、監督の嗜好性からして、フィジカルを活かしたサッカーを好みそう。。次回に期待ですね。

久乃木学園高校

春・夏連覇の強豪。高校女子サッカー日本一のチーム。そのまま日本代表ユースチームが出来上がってしまうほどの選手層の厚みがある。

  • 梶 みずき(2年)
    U-15では主将を務める。U-17代表選手。曽志崎とは顔馴染み。ポジションは多分トップ。
  • 佃 真央(1年)
    U-17サイドバック。周防とマッチアップしているので右かと。十分な助走をとって走り込むキックは、まさにあのブラジルの名サイドバックのよう。第2話の見せ場は佃にあり!
  • 井藤 春名(1年)
    1・2年のチームでは10番をつける。トップ下だが、低めの位置からも組み立てを行うことも。比較的自由を与えられている印象を受ける。佃とのコンビも光る、天才と称されるプレイヤー。

いまは無名のプレイヤー恩田と天才・井藤との邂逅。周防と佃との因縁。頂点との差を描く上で越えるべき壁がはっきりしてきましたね。

コミックス第1巻は重版決定!絶賛発売中です!

さよなら私のクラマー(1) (月刊少年マガジンコミックス)

 

第5話でも大活躍の恩田が表紙です!(でも主人公ではありません。主人公は周防)

第1〜3話までが収録されています。

 

第1巻の感想はこちらからどうぞ

第2巻の感想はこちらから。

まとめ

さて、第6話でしたが、巧みに久乃木戦をまとめた上に、女子サッカーという大枠と高校生活の舞台の一端までもちょい見せしてくれた、新川直司さんの手腕には脱帽でしたね。

日常回を閑話休題とすることなく、きっちり後々につなげてくれたのはさすがというほかなしですね。第7話では、早速、男子サッカー部との対戦がありそうですがどうでしょうね。今回がゆったり目だった分、次月が待ち遠しいですね!

それでは、第7話の記事でまたお会いしましょう。

 

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

 

第1巻をさらに楽しみたい!という方には「さよならフットボール」をおすすめしたいと思います。さよなら私のクラマー第1巻の表紙の女の子が主人公の漫画です。

 

さよなら私のクラマーの載っている月マガはこちらからどうぞ。Kindleならすぐ読めますよ。※Kindle版には、川原正敏さんの『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』は掲載されておりませんのでその点だけご注意ください。

さよなら私のクラマー 第6話

さよなら私のクラマー 第6話
8.2

ストーリー・展開

8.0 /10

演出

8.5 /10

キャラクター

8.5 /10

引き

8.0 /10

制作サイドの気概

8.0 /10

加点の理由

  • 恩田らしさが描かれており、非常に嬉しい。
  • 女子サッカーの未来についての回答あり。実にすっきり。
  • 能見コーチのキャラクターも徐々にその輪郭が浮かび上がってきた。

減点の理由

  • 特になし。