「さよなら私のクラマー」第5話の感想と見所。天才・井藤の心を奪ったマルセイユルーレットを見逃すな。

「さよなら私のクラマー」第5話の感想と見所について紹介します。

大胆にも第4話を仕込みに使っての第5話。少し意外な展開が待ち受けていましたが、大いに盛り上げてくれました!早速第5話の見どころについて触れていきたいと思います。

(※上記画像は、月刊少年マガジンサイトより引用。)

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

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第2話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

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第3話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

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第4話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

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第6話のあらすじや見所、感想についてはこちらからどうぞ。

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第2巻の感想はこちらから。

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第5話のあらすじ

月刊少年マガジン2016年9月号より

月刊少年マガジン2016年10月号より

全国女子サッカー日本一のチーム久乃木学園高等学校との練習試合。10点以上の差が開く中、クリーンシートで終わらせてなるものかと恩田を中心に結束を固める蕨青南。

体勢が決まった試合にモチベーションを失っていた周防でしたが、恩田のゲキで持ち前の負けん気に火がつきます(第4話参照)。

果敢に一対一を挑む周防の相手はなんといってもアンダー世代の女子代表選手。自らのスピードを活かすべく、アイディアを駆使して、佃をゆさぶりますが、ぶち抜くまでには至りません。

それでも、引いて守ることを選択しない久乃木との噛み合わせにも助けられ、勢いに勝る蕨青南は周防を起点に次々とチャンスを作っていきます。

完全に崩した、と思われた曽志崎のミドルも、あと一歩というところで攻撃に厚みが足りず。。1点が遠い。。

試合終了が迫る中、白鳥がキーパーと競り合ってこぼれたボールが恩田の足元に。

ディフェンダーのすばやいチェックにより囲まれる恩田に、さらに天才・井藤が襲いかかる絶望的な状況で、恩田の足技が冴えをみせる?!

・・・ざっくりまとめるとこんな感じのあらすじです。

それでは、いくつかのポイントに分けて、私が考える見所を紹介していきますね。

本作品の見所

見所その1:チャンスの影に白鳥あり

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この試合、必ずと言っていいほど、惜しいシーンの要所に白鳥が必ずいます。嗅覚は持っているが、ゴールを奪うにはあとひとつ足りない、といった描写が目につきますね。

久乃木学園のレベルの高さやフィニッシュの精度差を示すためには必要なので、ある意味不運なキャラクターかなと。

メンバー構成を見ても、前線に人材が不足しているのは間違いないので、新キャラ登場の線は有力でしょう。

得点力を高めるために、恩田を上げてツートップ気味に、というのも考えられなくはないですが、そうだとしても白鳥自身の成長が不可欠かと思います。

ポジショニングの良さを感じる選手で、ボケ要員としても必要なキャラクターですので、さらなる成長を期待したいですね。

見所その2:佃vs周防。負けず嫌い同士の真剣勝負

月刊少年マガジン2016年10月号より

月刊少年マガジン2016年10月号より

多少荒くとも、体をねじ込み、どうにかして佃より前に出ようと試行錯誤を繰り返す周防。

第4話でのモチベーションを失っていた姿とは打って変わって、積極的な仕掛けが目立ちます。

「どけ、のろま」

体、駆け引き、仲間で足りなければ、言葉さえも使って、佃を揺さぶる周防からは、明るい曽志崎や恩田にはない、影のある魅力が感じられます。

負けるのが嫌いで、勝つためにどこまでも全力を尽くす、という姿勢はとことんやれば大きな魅力になります。この周防は嫌いじゃないですw

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月刊少年マガジン2016年10月号より

無口キャラで定着しそうでしたが、ようやく第5話にしてプレーで雄弁に語るタイプという方向性が見えてきましたね。

これからの周防に注目ですね。

見所その3:天才・井藤さえも魅了する恩田のテクニック

月刊少年マガジン2016年10月号より

月刊少年マガジン2016年10月号より

第5話最大の見所がココ!

井藤から見える恩田の描写がなんともしびれます。

早々に警戒され、中をしめられた恩田に、さらに天才・井藤までもがボールを奪いに来るという絶望的な状況。3対1で囲まれ、逃げ場がない状況で井藤がボールに足をのばすのですが、巧みなテクニックで取れない位置にボールを置きなおす恩田。

「ボールが足に吸いついてる」

思わず心の中で感嘆の声をもらす井藤は、自らが目の前の少女に魅了されていることに、まだ気づいてはいませんでした。

恩田は井藤を振り切ることができたのか、そして点を奪うことができたのか?

井藤のみならず震えがくるシーンですので、ぜひ今月号の月マガで続きをお読みください!

※本話は2巻に収録されます。

キャラクター紹介

蕨青南高校

ワラビーズという愛称で呼ばれる。位置づけ的には弱小校。

  • 主人公:周防すみれ(1年)
    ポジション:ウイング(たぶん左)
    曽志崎の中学に悉く破れ、中学時代は万年予選敗退の憂き目にあっていた。俊敏性に優れ、スピードに乗った縦に抜けるドリブル突破と体勢を崩されても即座に立て直すフィジカルが魅力。
  • 曽志崎 緑(1年)
    ポジション:ボランチ
    中学時代、全国3位のプレイヤー。中盤を牽引するハードワークと長短のパスでリズムを作れる実力者。同県強豪校(浦和邦成)から誘われていたが、周防とのサッカーを選び、蕨青南に進学した。
  • 恩田 希(1年)※さよならフットボールの主人公
    ポジション:トップ下(たぶん二列目より上ならどこでもいけるかも?)
    中学では女子サッカー部がなかったため、男子サッカー部に所属していた。公式戦の出場記録もないため、女子サッカー界では無名の存在。男子相手にも引けを取らない足下の技術を持つ。ドリブル・シュートともに高水準の能力を保持するが、一番の持ち味は玉離れの良さとバリエーション豊富なパスである。周りを活かし、自分も活きるプレースタイルでチームの勝利をめざす。周防、曽志崎とは高校で出会った。
  • 主将:田勢 恵梨子(2年)
    蕨青南の中心選手。3年生の離脱によって主将に。派手さはないが攻守ともにバランスが良いプレーが持ち味。
  • コーチ:能見奈緒子
    17歳でA代表入り。アジア最優秀選手にも選出され、所属クラブではブンデスリーガ優勝も経験するなど、引退するまでの15年間、日本サッカー界を牽引した存在。第1話の時点で田勢の口から名前がでていた。

久乃木学園高校

春・夏連覇の強豪。高校女子サッカー日本一のチーム。そのまま日本代表ユースチームが出来上がってしまうほどの選手層の厚みがある。

  • 梶 みずき(2年)
    U-15では主将を務める。U-17代表選手。曽志崎とは顔馴染み。ポジションは多分トップ。
  • 佃 真央(1年)
    U-17サイドバック。周防とマッチアップしているので右かと。十分な助走をとって走り込むキックは、まさにあのブラジルの名サイドバックのよう。第2話の見せ場は佃にあり!
  • 井藤 春名(1年)
    1・2年のチームでは10番をつける。トップ下だが、低めの位置からも組み立てを行うことも。比較的自由を与えられている印象を受ける。佃とのコンビも光る、天才と称されるプレイヤー。

いまは無名のプレイヤー恩田と天才・井藤との邂逅。周防と佃との因縁。頂点との差を描く上で越えるべき壁がはっきりしてきましたね。

コミックス第1巻は重版決定!絶賛発売中です!

さよなら私のクラマー(1) (月刊少年マガジンコミックス)

第5話でも大活躍の恩田が表紙です!(でも主人公ではありません。主人公は周防)

第1〜3話までが収録されています。

↓第1巻のまとめはこちらからどうぞ

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まとめ

前回どんな展開になるか予想してみたわけですが、

  1. 周防が佃を振り切って、上げたクロスに恩田(もしくは曽志崎)が飛び込んで1点。
  2. 周防が佃を突破して、中に切り込んでシュートして1点。(日本代表の乾選手みたいなやつ。ファーに決める)
  3. 周防が佃を引きつけて空いたスペースを曽志崎が使って1点。

良い裏切られ方をしたな、という感想です。(正解は今月の月マガをご覧ください)

今回で久乃木学園との練習試合も終わりましたので、次回からは学校編で課題の整理と新キャラ登場という感じでしょうか。いまからものすごく楽しみですね。

それでは、第6話の記事でまたお会いしましょう。

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

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第1巻をさらに楽しみたい!という方には「さよならフットボール」をおすすめしたいと思います。さよなら私のクラマー第1巻の表紙の女の子が主人公の漫画です。

さよならクラマーの載っている月マガはこちらからどうぞ。Kindleならすぐ読めますよ。※Kindle版には、川原正敏さんの『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』は掲載されておりませんのでその点だけご注意ください。

さよなら私のクラマー 第5話

8.7

ストーリー・展開

9.0/10

演出

9.0/10

キャラクター

8.7/10

引き

8.5/10

制作サイドの気概

8.5/10

加点の理由

  • 主人公の扱いとは言い難いが周防の見せ場もあり、救われた気持ち。
  • 仕込みに1話使った甲斐のある良回。
  • 上手にまとめた。決着に一定の満足感あり。

減点の理由

  • 特になし。
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