「さよなら私のクラマー」第2話の感想と見所。いきなりの練習試合は高校女子サッカー日本一のチーム!?

「さよなら私のクラマー」第2話の感想と見所。いきなりの練習試合は高校女子サッカー日本一のチーム!? さよなら私のクラマー

(※上記画像は、月刊少年マガジンサイトより引用。)

サトシ2号
話題沸騰の新連載『さよなら私のクラマー(新川直司)』第2話を紹介していきたいと思います。
ヨリコ
一ヶ月待ち遠しかったですね〜。月刊少年マガジン7月号の発売を首を長〜くして待っておりました。
サトシ2号
過去作品『さよならフットボール(さよフト)』の主人公 恩田 希も登場し、新川直司さんファンはもちろん、『さよフト』ファン冥利につきる第1話でしたね!
ヨリコ
もう!また冒頭からテンション上げちゃってるじゃないですかー。
サトシ2号
さて、そんなわけで第2話の見所と登場人物について整理していきたいと思います。

 

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

第2話のあらすじ

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(月刊少年マガジン2016年7月号より引用)

(第1話で)蕨青南高校に入学した、周防すみれ(主人公)とそのライバル曽志崎 緑は、同じく飛び抜けた才能を持つ恩田 希と出会う。

才能を認められつつも、チームメイトと活かし活かされる関係を築くことができずに中学時代を終えた周防と、境遇は異なるが恩田 希もまたその才能を発揮することができない中学時代を過ごしていた(恩田の中学時代については『さよならフットボール』をお読みください)。

そんな二人が出会ったチームに新しいコーチがやってくる。やってきたのは元日本代表という華やかな経歴を持つ能見奈緒子。能見は、まったくやる気の見えない監督の深津に代わって、スパルタ指導で強化に取り組む。

早々に設定された対外試合は、なんと全国女子サッカー日本一のチーム久乃木学園高等学校。春・夏連覇の強豪相手に、周防や恩田、曽志崎たちはどのように挑んでいくのか。。

能見の狙いはいかに!?

 

・・・ざっくりまとめるとこんな感じのあらすじです。

なんと言っても展開が速い。新しいコーチはさっくり就任するし、ライバルの顔見せもあっさり済ませてしまうし、1話から一気に進んだ印象がありますね。1話では別の学校(浦和邦成)が強豪校として紹介されていたので、初見だと戸惑う方もいるかもしれません。

さて、いくつかのポイントに分けて、私が考える見所を紹介します。

本作品の見所

見所その1:さよフト主人公 恩田 希とのギャップ

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(月刊少年マガジン2016年7月号より引用)

第2話にして、恩田 希のキャラクターに異変が。。そもそも魅力的な主人公だった恩田と他キャラクターとのバランス調整が難しいのは頷けるのですが、先行きに若干の不安を感じました。

さよフトの恩田に思い入れがある人は首をひねってしまうかも?

『さよならフットボール』の主人公 恩田 希についておさらいすると、恩田は卓越したテクニックを持ちつつも、サッカーがチームスポーツであることを十二分に理解しているキャラクターなわけです。

そういった背景の中、『さよなら私のクラマー』第1話のこぼれ球を拾ってからの一連の流れは、恩田がどのような選手なのかを読者に示す非常に象徴的なシーンだったと思います。サポートを望む周防の心の声と重なり、あの恩田希が帰ってきた!ととても心を動かされました。

しかしながら、第2話では、何がどうなって、そうなったのかと思わず『さよフト』を読み直してしまったほどです。。なんか自分が把握している性格と違うぞ、と。

扱いを間違うとただのチートキャラになってしまうことには理解しますが、”前線から守備をしない”とチームメイトから避難を浴びるというのは、あんまりかと思います。

そもそも戦術眼にも優れた選手で展開を読んで、パスコースを限定しカットする、といったことも前作でしっかりやってます。

加えて「ギラギラしてない」というのもなんか違うかな、と。中学の3年間試合に出られずとも腐らずに日々真面目に取り組んできて、ようやく自由に試合に出られる環境が与えられたわけです。そんな恩田に「こんなもんなのかなー」ともやっとした気持ちを吐露させるのも、前作から積み上げてきた、ひとりの読者としては、まったく納得がいかないんですよね。。

何度読んでもこの点については違和感がぬぐい去れないわけですが、あまりに読者側がさよフトを引きずってしまっても、進行の妨げになるかと思いますので、不満を表明するのは今月限りにしたいと思います。

きっと、ムラっ気のある方向に少し振ったということで、強豪との試合で覚醒してくれることを期待しています。

 

昨年のまとめ記事で、『さよならフットボール』についても触れておりますので、もしよろしければこちらの記事もお読みください。

見所その2:高校女子サッカー日本一のチームとのガチンコ勝負

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(月刊少年マガジン2016年7月号より引用)

能見コーチが対外試合の相手に選んだのは、春・夏連覇の強豪 久乃木学園高校。今回は1・2年生が中心のチーム編成であるが、代表候補者がひしめいており、ワラビーズにとっては雲の上の存在と言えます。

第1話に出てきた浦和邦成も強豪らしいビジュアルでしたが、久乃木はフレッシュさを残しつつも王者の風格を感じさせてくれます。監督曰く歴代最高の年代だとか。

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(月刊少年マガジン2016年7月号より引用)

強豪校によくありがちなやつが出ました。監督のプレッシャーの掛け方がえげつない(笑)

全力で叩きに来ている感じがゾクゾクしますね。

試合については、久乃木がポゼッションのチームに対し、ワラビーズは引いてからのカウンターで好機を狙います。

さすがに顔が売れている曽志崎は、警戒されプレッシャーをかけられますが、うまくマークを外し田勢へとつないで、ディフェンスラインの裏へとボールを送ります。

誰もが無謀とも思えるボールに追いつく周防のスピードは、U-17代表選手の佃にも通じます。

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(月刊少年マガジン2016年7月号より引用)

第2話では、周防vs佃の左サイドの攻防が見所かと思います。ファーストコンタクトでは、周防に軍配が上がりましたが、代表にも選ばれる佃がどのように実力を魅せてくれるのか。

佃のとあるプレーには、驚きを隠しきれませんでした。コマの使い方が最高にしびれますね。ぜひとも読んで欲しいです。あの一連の6ページだけでも読む価値あります。

往年のサッカーファンなら一発で佃のことが気に入るはず!

キャラクター紹介

第2話も魅力的なキャラクターが多数登場しました。追加キャラクターをまとめていきます。

蕨青南高校

ワラビーズという愛称で呼ばれる。位置づけ的には弱小校。

  • 主人公:周防すみれ(1年)
    ポジション:ウイング(たぶん左)
    曽志崎の中学に悉く破れ、中学時代は万年予選敗退の憂き目にあっていた。俊敏性に優れ、スピードに乗った縦に抜けるドリブル突破と体勢を崩されても即座に立て直すフィジカルが魅力。
  • 曽志崎 緑(1年)
    ポジション:ボランチ
    中学時代、全国3位のプレイヤー。中盤を牽引するハードワークと長短のパスでリズムを作れる実力者。同県強豪校(浦和邦成)から誘われていたが、周防とのサッカーを選び、蕨青南に進学した。
  • 恩田 希(1年)※さよならフットボールの主人公
    ポジション:トップ下(たぶん二列目より上ならどこでもいけるかも?)
    中学では女子サッカー部がなかったため、男子サッカー部に所属していた。公式戦の出場記録もないため、女子サッカー界では無名の存在。男子相手にも引けを取らない足下の技術を持つ。ドリブル・シュートともに高水準の能力を保持するが、一番の持ち味は玉離れの良さとバリエーション豊富なパスである。周りを活かし、自分も活きるプレースタイルでチームの勝利をめざす。周防、曽志崎とは高校で出会った。
  • 主将:田勢 恵梨子(2年)
    蕨青南の中心選手。3年生の離脱によって主将に。派手さはないが攻守ともにバランスが良いプレーが持ち味。
  • コーチ:能見奈緒子
    17歳でA代表入り。アジア最優秀選手にも選出され、所属クラブではブンデスリーガ優勝も経験するなど、引退するまでの15年間、日本サッカー界を牽引した存在。第1話の時点で田勢の口から名前がでていた。

久乃木学園高校

春・夏連覇の強豪。高校女子サッカー日本一のチーム。そのまま日本代表ユースチームが出来上がってしまうほどの選手層の厚みがある。

  • 梶 みずき(2年)
    U-15では主将を務める。U-17代表選手。曽志崎とは顔馴染み。ポジションは多分トップ。
  • 佃 真央(1年)
    U-17サイドバック。周防とマッチアップしているので右かと。十分な助走をとって走り込むキックは、まさにあのブラジルの名サイドバックのよう。第2話の見せ場は佃にあり!
  • 井藤 春名(1年)
    1・2年のチームでは10番をつける。中盤の選手であることに間違いはないが、結構低めの位置にいる描写が多く、はっきりとしたポジションは不明。佃とのコンビも光る。

第2話では周防とマッチアップした佃が光っていたが、梶や井藤の本領はまだ描かれておらず、第3話がとても楽しみ。ライバルチームであり、ワラビーズの目標として、強く強く描かれて欲しい。

早くも第1巻の発売日が決定!

あまりにさらっと書かれていたので、私も初見は読み飛ばしてしまったのですが、8月17日(水)発売とのことです。この日は、『四月は君の嘘』の短編集(coda)の発売日でもありますので、新川直司さんファンにとっては待ち遠しい日になりましたね。

繰り返しますが、『さよなら私のクラマー』第1巻の発売日は、8月17日(水)です。君嘘短編集『coda』も一緒に買うっきゃないですね。

まとめ

非常にスピーディーな展開で、キャラクターや世界観について提示してくれてますが、ジェットコースターのようにスパッと終わりそうな気もしなくて、むずむずしますね。

主人公の周防のキャラをどのように立たせていくのか、恩田・曽志崎とのバランスをどのようにとっていくのか、興味は尽きませんが、魅力的なキャラクターたちが大暴れする姿を見れると思うととても楽しみでなりません。

第1話の引きがあまりに絶妙だったので、2話に期待しすぎた感はありますが、安定の面白さで、3話にうまくつなげてきたな、という印象ですね。

それでは、また第3話の記事でお会いましょう。

 

もし、まだ第1話を読んでいないという方はこちらからどうぞ。あらすじや登場人物についてまとめています。

 

次月まで待ちきれないよ、という方には「さよならフットボール」をおすすめしたいと思います。

 

さよなら私のクラマーの載っている月マガはこちらからどうぞ。Kindleならすぐ読めますよ。※Kindle版には、川原正敏さんの『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』は掲載されておりませんのでその点だけご注意ください。

さよなら私のクラマー 第2話

さよなら私のクラマー 第2話
8.6

ストーリー・展開

8.0 /10

演出

8.8 /10

キャラクター

9.0 /10

引き

9.0 /10

制作サイドの気概

8.0 /10

加点の理由

  • ロ○カルはやっぱり熱い、と再認識。縦の3コマからの見開きは絶妙。
  • 次話への期待膨らむ。仕込みは十分。
  • 曽志崎のバランス調整に成功。

減点の理由

  • 制作陣、恩田の扱いに困ってない?若干不安を残す。
  • テンポは良いが、消化量多し。