「さよなら私のクラマー」第2巻の感想と見所。才能溢れる恩田のプレーに大満足!久乃木学園戦クライマックス!!

2017年1月17日発売の「さよなら私のクラマー」第2巻の感想と見所について紹介します。

待ちに待った第2巻では、恩田の存在感がさらに大きく!主人公の周防が霞んでしまうほど!!(苦笑)「さよフト」ファンにはたまりません。

本記事では、さよなら私のクラマーの作品紹介、第2巻の登場キャラクター・収録エピソードをまとめております。単行本購入の際の参考となれば幸いです。

(※上記画像は、さよなら私のクラマー第2巻より)

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作品紹介

まずは、「さよなら私のクラマー」ってどんな漫画?という方に向けて、簡単に作品を紹介します。

月刊少年マガジン2016年6月号より/さよなら私のクラマー第1話

中学時代輝くことなく終わったウイング、周防(すおう)すみれは、ライバルである曽志崎緑(そしざき・みどり)から誘いを受ける。「一緒のチームに行こうよ、一人になんてさせないから」。そんな真摯な言葉に、周防が出した答えは……。たくさんの個性豊かな選手が集まり、今物語の幕が開く!!

Amazon.co.jpより

さよなら私のクラマーは、高校女子サッカーが舞台。

主人公は、中学時代、チームメイトと良好な関係を築くことが出来ず、実力を出し切れなかった周防すみれ(ウイング)。主人公周防の才能を認めながらも、同地区のライバルとして目の前に立ちはだかり続けた全国区のボランチ曽志崎 緑。そして、周防と状況は違えど、中学時代その才能を十分に発揮させられなかった恩田 希。

(曽志崎以外は才能を活かせなかった)彼女らが進学したのは、県内では弱小校という位置づけの蕨青南(愛称:ワラビーズ)。

蕨青南は、やる気のない監督に愛想をつかして3年生が早々とチームから去ったため、2年生が中心のチームだった。2年生主将・田勢を中心とした新チームで3人は出会う。

伸び盛りの才能が出会い、惹かれあい、互いの輝きを磨き合う、そんな瑞々しいフットボールライフが新川直司の手によって今始まる。

↓さよなら私のクラマー第1巻の情報はこちらから

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登場キャラクター

主要キャラクターを中心に紹介。

蕨青南高校

ワラビーズという愛称で呼ばれる。位置づけ的には弱小校。

  • 主人公:周防すみれ(1年)
    ポジション:ウイング(左)
    曽志崎の中学に悉く破れ、中学時代は万年予選敗退の憂き目にあっていた。俊敏性に優れ、スピードに乗った縦に抜けるドリブル突破が魅力。
  • 曽志崎 緑(1年)
    ポジション:ボランチ
    中学時代、全国3位のプレイヤー。中盤を牽引するハードワークと長短のパスでリズムを作れる実力者。同県強豪校(浦和邦成)から誘われていたが、周防とのサッカーを選び、蕨青南に進学した。
  • 恩田 希(1年)※さよならフットボールの主人公
    ポジション:トップ下(たぶん二列目より上ならどこでもいけるかも?)
    中学では女子サッカー部がなかったため、男子サッカー部に所属していた。公式戦の出場記録もないため、女子サッカー界では無名の存在。男子相手にも引けを取らない足下の技術を持つ。ドリブル・シュートともに高水準の能力を保持するが、一番の持ち味は玉離れの良さとバリエーション豊富なパスである。周りを活かし、自分も活きるプレースタイルでチームの勝利をめざす。周防、曽志崎とは高校で出会った。
  • 主将:田勢 恵梨子(2年)
    蕨青南の中心選手。3年生の離脱によって主将に。派手さはないが攻守ともにバランスが良いプレーが持ち味。
  • コーチ:能見奈緒子
    17歳でA代表入り。アジア最優秀選手にも選出され、所属クラブではブンデスリーガ優勝も経験するなど、引退するまでの15年間、日本サッカー界を牽引した存在。第1話の時点で田勢の口から名前がでていた。
  • 女子サッカー部監督:深津
    U-23代表コーチ森住の強い推薦で、蕨青南の監督に。ひねくれたキャラクター。目の下のクマがトレードマーク。やる気はないが観察力に優れる。

久乃木学園高校

春・夏連覇の強豪。高校女子サッカー日本一のチーム。そのまま日本代表ユースチームが出来上がってしまうほどの選手層の厚みがある。

  • 梶 みずき(2年)
    U-15では主将を務める。U-17代表選手。曽志崎とは顔馴染み。ポジションは多分トップ。
  • 佃 真央(1年)
    U-17サイドバック。周防とマッチアップしているので右かと。十分な助走をとって走り込むキックは、まさにあのブラジルの名サイドバックのよう。第2話の見せ場は佃にあり!
  • 井藤 春名(1年)
    1・2年のチームでは10番をつける。トップ下だが、低めの位置からも組み立てを行うことも。比較的自由を与えられている印象を受ける。佃とのコンビも光る、天才と称されるプレイヤー。

収録話数について

さよなら私のクラマー(2) (月刊少年マガジンコミックス)

第2巻は4話収録です。

  • 第4話「地獄の門」46ページ
  • 第5話「埼玉蕨の三悪人」48ページ
  • 第6話「フロンティア」46ページ
  • 第7話「恋わずらい」44ページ

4、5話が久乃木戦で、6話は久乃木戦の回想も交えつつの日常回。7話から県予選前のドタバタを通じて、ワラビーズがチームとしてまとまっていく様をコミカルに描いてます。

第7話には、久乃木の1年生コンビが再登場してます。

収録エピソード:各話の内容と見所

簡単ではありますが、各話の内容について紹介していきます。

第4話「地獄の門」

さよなら私のクラマー第2巻:第4話「地獄の門」より

全国女子サッカー日本一のチーム久乃木学園高等学校との練習試合。徐々に大勢は久乃木に傾いていき、10対0・・・すでに点差は埋めようのないものに。

前半は全く目に止まらなかった恩田ですが、井藤や佃、梶といったアンダー世代の女子代表選手達のプレーに刺激され、選手達だけでなく敵将の鷲巣が驚くほどの輝きを放ちます。

持ち前のテクニックに加え、中学時代、男子サッカー部でもまれた経験(※さよならフットボール参照)がもたらしたフィジカルは、日本一のチーム相手にも通用するほど。

恩田の奮闘によって、なんとか1点返そう、と活気付くチームの中、周防だけがとある考えのもと力を抜いたプレーに終始していた。。

そんな周防に、恩田のまっすぐな言葉が突き刺さる。

↓第4話のあらすじ見所・登場人物詳細についてはこちら

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第5話「埼玉蕨の三悪人」

さよなら私のクラマー第2巻:第5話「埼玉蕨の三悪人」より

すでに試合の大勢は決していた。持ち前の負けん気を押し殺していた周防の心に、恩田のまっすぐな言葉が火をつけた。

切り替えた周防は、打って変わって積極的なプレーを見せる。対面の佃に果敢に挑んでいくが、アンダー代表選手の経験の前に自由にプレーをさせてもらえない。純粋なスピード勝負だけでは勝てないことを悟った周防は、激しいボディコンタクトや、駆け引きを交え、チャンスをつくろうと佃を揺さぶっていく。

引いて守ることを選択しない久乃木のプライドに助けられ、勢いに勝る蕨青南は、周防を起点に次々とチャンスを作っていくが、やはり一点が遠い。

完全に崩した、と思われた曽志崎のミドルも、あと一歩というところで攻撃に厚みが足りず。。

試合終了が迫る中、白鳥がキーパーと競り合ったボールが恩田の足元に。

ディフェンダーのすばやいチェックで追い込まれる恩田に、天才・井藤が襲いかかる!絶望的な状況の中、恩田の足技が冴えわたる。

↓第5話のあらすじ見所・登場人物詳細についてはこちら

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第6話「フロンティア」

月刊少年マガジン2016年11月号より

さよなら私のクラマー第2巻:第6話「フロンティア」より

日本一の守備陣と天才・井藤春名の包囲網からマルセイユターンで抜け出した恩田がキーパーのニアサイドをぶち抜く技ありゴールを決めた。。

・・・かに思われたが、吹かれた笛は無情にも白鳥のキーパーチャージを告げるものだった。試合は、この笛を持って終了。最終スコアは16対0。1点は遠く、久乃木との差を否が応でも実感させられる結果に。

人目を憚らず悔しさを露わにする恩田の姿を思い思いに見つめる指導者たち。

久乃木との試合で現在のチームに足りないものが明確に。さっそく選手層の薄さを補うための部員募集と試合経験を積むために、取り組むべく動くワラビーズ。

強度の高い練習をするべく、県下でも強豪と称される男子サッカー部との合同練習を直訴するが。。

↓第6話のあらすじ見所・登場人物詳細についてはこちら

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第7話「恋わずらい」

さよなら私のクラマー第2巻:第7話「恋わずらい」より

第6話で、ワラビーズに持ち上がった課題は2つ。

  • グラウンド問題&男女合同練習問題
  • 痛ユニ問題

前者は、男子サッカー部員が予想以上に増えたことでグラウンドが手狭になり、学校側の措置として女子サッカー部が現在使用しているグラウンドを男子に明け渡さなければならない、というもの。

後者は、能見コーチがデザインした、なんとも痛いユニフォーム。このままだと4月から始まる県予選に、この恥ずかしいユニフォームで出場することに。

この2つの問題を解決するために動くワラビーズの面々。前者は、キャプテンの田勢引き入る二年生たちが担当し、後者は、曽志崎の発案でフットサル大会の賞金獲得をめざすという。

恩田が地元のフットサル大会で出禁をくらっていることで、東京の大会にエントリーすることにした1年生たち。そこではまさかの出会いが待っていた。。

2巻の試し読み

「さよなら私のクラマー」第2巻の試し読みはこちらから。下記リンクは、講談社コミックプラスに飛びます。

まとめ

「さよなら私のクラマー」待望の第2巻は、新川直司作品のファンはもちろん、サッカーファンにおすすめの一冊です。

サッカー×学園ドラマ×女子高生のワイガヤ感が良い塩梅でミックスされた楽しい漫画だと思います。

やっぱり、いちサッカーファンとしては、恩田や曽志崎、周防らが活躍する試合を読むのが最高に楽しいのですが、高校女子サッカーを舞台にしている意味を考えると、少年誌の王道・男子サッカー漫画では描けないものを、描き、見せていくことに大きな意味があるのかなと。

毎月、各話ごとの感想を書いていましたが、7話からお休みさせていただいております。さよなら私のクラマーという作品は一定量の認知も獲得していると思いますし、これからは単行本の発刊ペースで紹介していった方が物語の展開を邪魔しないかな、というのが大きな理由です。(要所では1話ごとの紹介記事も書かせていただくかもしれませんが)

この2巻では、詩的なシーンに、コミカルなシーンがバランスよく織り交ぜられ、新川直司さんの得意な形が満載でしたね。

今後、物語がどのように動いていくのか楽しみでなりません。温かく見守っていきたいと思います。

それでは、第3巻発売の記事でまたお会いしましょう。

「さよなら私のクラマー」をさらに楽しみたい!という方には「さよならフットボール」をおすすめしたいと思います。さよなら私のクラマー第1巻の表紙の女の子(恩田希)が主人公の漫画です。

さよなら私のクラマー 第2巻

8.5

ストーリー・展開

8.0/10

演出

8.9/10

キャラクター

8.6/10

引き

8.6/10

制作サイドの気概

8.5/10

加点の理由

  • 1巻に引き続き、さよフトファン大満足に間違い無し!

減点の理由

  • 周防が気がかり。。
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