(※上記画像は、GIANT KILLING 40巻より)
↓ジャイアントキリング最新巻の41巻の感想はこちら
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40巻の見所は?
最新刊の見所は、何と言っても「椿の成長」でしょう。U-22に続き、A代表にも選出され、揉まれて帰ってきた椿の頼もしさといったら・・・感無量です。
おどおどしていた椿はどこへ行ったのやら、と言わんばかりの成長ぶりに思わず目が細くなりますね。
見所その1:椿の成長
(『GIANT KILLING(40)』より)
ETUのキーマンとしての自覚が芽生え始めた椿は、成すべき仕事を理解しており、果敢に敵主力選手とのデュエルに挑んでいきます。
これまでもスピードに乗ったドリブルで仕掛ける場面はありましたが、こんなにも明確な意志を持って勝負にいく姿は見たことがなかったように思います。
勝負に負けないだけでなく、自らの課題とする得点力を伸ばすために、シュートへの意識を高め、強引にでも打った姿に成長を感じますね。
やはり同世代のライバルの存在はもちろん、A代表での経験が向上心をかきたてたのでしょう。
胸が熱くなるシーンの連続に、今後も椿から目が離せないですね。
見所その2:優勝をめざすチームに必要なものとは?
(『GIANT KILLING(40)』より)
勝負どころを読む力に長けたタツミは、語気を強めて、チームの緩んだ空気を引き締めようとしますが、立て続けに代表選手が選出される、という前代未聞の大事件に沸くクラブのムードに水を差すのを嫌って、ブレてしまいます。
以下は、ETUのおめでたいニュース。
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これを見ると、選手やクラブスタッフの気持ちがついつい緩んでしまったのも理解できるというか。
これまで残留争いが定位置のリーグ下位のクラブであったETUに舞い込んできた久々の明るいニュースなわけで、それはもう、新年とクリスマスが一遍に来たような、めでたさなわけです。
そんなお祭りムードを引きずって臨んだ甲府戦。ETUは劣勢を強いられます。
甲府は、サイドバックの石浜が期限付き移籍しているクラブ。同期入団の清川との邂逅もあり、感慨深いものがあります。ついつい石浜が出ていった頃を思い出してしまったり。
40巻では試合結果は出ていないのですが、外に出た石浜から見えたETU・選手たちの成長というのは、語らせるべき意味があると思うけども、なんとも切ないですね。
甲府戦のハーフタイム。ロッカールームでタツミは選手たちに語りかけます。
タイトルを獲るためにはディテールにこだわる必要があるんだ!と。細かいことの積み重ねがあってはじめてデカイことができるんだと。
この言葉を胸に、後半どのように巻き返すことができるのか? タイトルを獲れるチームになることは出来るのでしょうか?
まとめ
安定の面白さ。ジャイアントキリングから少し離れていた人は40巻を読むと、遡って読み返したくなるはず。やはり椿の成長は胸をアツくさせてくれますし、ETUというクラブの成長も感じられ、緻密に積み上げてきたんだなと思わされます。
少しずつ、山場に近づいている予感がまたなんともざわつかせますね。示唆に富んだ巻だと思いますので、もう一度読もうと思います。めっちゃおすすめですよ。