金田一蓮十郎さんの漫画はやっぱり面白い!おすすめ5作品

金田一蓮十郎さんの漫画は、やっぱり面白い!

金田一蓮十郎さん、という作家さんの作品が大好物です。

金田一さんといえば、代表作「ジャングルはいつもハレのちグゥ」のかわいくポップな絵柄が印象的ですが、コメディからシリアスへの話の転がし方や引きが上手い方で、ページをめくる手が止まらない・・・早く次の話を読ませて!と思わされてしまう作家さんです。

今回は、金田一さんの作品の中で、おすすめの5作品を紹介いたします。

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ライアーライアー

ライアー×ライアー(1) (デザートコミックス)

  • 完結
  • 巻数:全10巻(2017年9月13日発売)
  • 作者:金田一蓮十郎
  • 出版社:講談社
  • 掲載誌:デザート

苦し紛れについた嘘が元で自分によく似た別人の女子高生”みな”として、義理の弟”とおる”と付き合うことになった大学生の主人公”みなと”の物語。

そもそもは、女癖の悪い義弟を更生させるために付き合うことにしたのだが、これまで知らなかった義弟の内面に触れていくうちに、徐々に自分が恋に落ちてしまい・・・さあ、どうするの?という展開に。

抜群に面白い漫画です。6巻までの盛り上がりといったら凄まじいものがあります。

初期の頃は、化粧もせず、ファッションにも気を使わない、女性的な魅力がまったくない、と言っても過言ではなかった みなとですが、親友のまきちゃんにコーディネートしてもらって、女子高生みなになっているうちに磨かれてくるのも面白いですよ。

みなとの恋の行方を、ハラハラしながら見守る漫画です。

2017年9月13日追記
最終第10巻が発売。龍の背のように山あり谷ありだった、みなとととおるの物語もついにフィナーレを迎えました。長かったような短かったような。。ファンからすると感慨深いものがありますね。10巻では、二人のエピソードだけでなく、番外編として主要メンバー(塚口先輩、ナカさんと周先輩、烏丸くん)のエピソードも収録されています。読み終えた今、強烈にもう一度読み直したい衝動に駆られています。

ニコイチ

ニコイチ 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

  • 完結
  • 巻数:全10巻
  • 作者:金田一蓮十郎
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 掲載誌:ヤングガンガン

大学時代に事故死した恋人のこどもを引き取った、主人公 須田真琴と周囲の交流を描く本作。これだけ読むと、ただの良い話のように思えますが、ひとつ大きな仕掛けがしてあります。

主人公は女装により母親に成りすまして子どもを育てており、そのクオリティの高さから周囲からも女性として認識されている、というミセス・ダウト設定。

読んでみると話の展開が上手く、すんなり受け入れられる不思議(笑)

主人公は、母親をなくした子どものために、母親になろうとしたのであって、女性になりたいわけではない、というのが根底にあるからこそ、気になるひと(ヒロイン)もできて、どうやって子どもや周囲にカミングアウトするか、、と右往左往するのを安心して読めます。

すでに完結していますので、まとめ買いも損はないと思いますよ。

ゆうべはお楽しみでしたね

ゆうべはお楽しみでしたね 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

  • 連載中
  • 巻数:既刊4巻(2017年9月13日発売)
  • 作者:金田一蓮十郎
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 掲載誌:ヤングガンガン

読むと強烈にドラクエがやりたくなります。ドラゴンクエストXを題材に、オンラインの友人たちとのゆるい交流を描く漫画。

本筋は、顔も本名も知らないふたり、主人公 パウダー(男)とゴロー(女)のルームシェアからはじまるラブコメディ。

主人公パウダーは男だが、ゲームの中では女のキャラを使用している、所謂ネカマ。仲間内には、きっちりカミングアウトをしていたのだが、ルームシェアを持ちかけたゴローは意味をわかっておらず、男性だと思っていたゴローはなんと女性であった。

お互いの性別に対する誤解とオンとオフのギャップも手伝って、ぎくしゃくしてしまう二人であったが、間を取り持ったのは共通の趣味であるドラクエ。

オンラインでの連載もしており、続刊が楽しみな作品です。

2017年9月13日追記
最新第4巻は、超アツい!パウダーとゴローの関係にも変化があり、必見です!!!

ミリオンの○×△□(スペル)

ミリオンの○×△□ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

  • 完結
  • 巻数:全5巻
  • 作者:金田一蓮十郎
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 掲載誌:月刊少年ガンガン

導入が抜群にうまい。金田一さんの作品に共通しているのは、入りとヒキの上手さが際立っていること。本誌をリアルタイムで読んでいないのでなんとも言えないが、単行本で読む分については、よくこんなにスムーズに主人公に読者を寄せていけるなと思う。

どこにでもいる中学生の主人公さがんは、恋のおまじないのつもりで、片想いの女の子 山田さんに魔法をかけてしまう。その魔法はなんと、対象を“生き人形”に変えてしまうというもの。さがんは、生き人形の魔法を解除するために、魔法学校に入学する、、という話。

さがんに魔法を教え導いていく相棒のミリオンが、これまたいい塩梅に毒のあるキャラで、ほど良い笑いと緊張を与えてくれます。

ミリオンのスペルは完結していますが、色々張ってあった伏線を回収しないままにさくっと終わってしまったこともあって、とても残念。それを差し引いても、他の作品に負けず劣らず魅力的な作品です。

ラララ

ラララ 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

  • 連載中
  • 巻数:既刊6巻(2017年9月13日発売)
  • 作者:金田一蓮十郎
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 掲載誌:ヤングガンガン

結婚してから、恋愛をはじめてみようか?という話。恋愛期間を経ずに契約結婚したふたりがどのように距離を縮めていくかが描かれます。

ヒロインは美人でスタイル抜群の女医という設定。これに重めの過去とエキセントリックな性格をいい塩梅に足し合わせてくるところに、キャラクター造形の妙を感じますね。

主人公がヒロインに(自ら)振り回されていく中で、良くも悪くも、お互いのことがわかってくる、わかってくるからこそ、近づくだけじゃなくて、離れたりもする。

一風変わったラブコメが読みたい!という方に、おすすめの一冊です。

2017年9月14日追記
最新巻では、そもそもはエキセントリックなキャラクターだったヒロインの変化がより顕著に。主人公との出会い、結婚生活を経て、少しずつ変化してきて彼女の価値観や行動に驚かされます。二人の関係性に大きな変化を与える出来事がありますが、本作品ならではの展開に作者の妙味を感じずにはいられません。次巻が今から楽しみです!!

まとめ

以上、5作品の紹介でした。完結作品は間違いなく、まとめ読みしていただきたいですが、続刊中の作品はこれからストーリーが展開していくのかが気になって仕方がないものばかりなので、とりあえず「ライアーライアー」あたりから読んでいただくのがよろしいかと思います。

ドラクエ好きの方には間違いなく、「ゆうべはお楽しみでしたね」からどうぞ。

▼2016.5.6追記

comicoPLUSでスタートした連載についてのレポートも書いてますので、こちらもどうぞ。

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▼2016.2.21追記

3巻同時発売となった新刊のレポートも書いてますので、こちらもどうぞ。

[blogcard url=”https://osusumedia.info/article/413″][/blogcard]

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